公ペンブログ 公務員試験面接対策

「民間企業と公務員の違いは?」

民間企業と公務員の違いは?

民間企業と公務員の違いは?

こんにちは、公ペンです。

公務員試験面接の頻出質問として、「民間企業と公務員の違いは?」とよく聞かれますが、皆さんはきちんと整理できていますか?よく民間企業は利益を求めているが、公務員は利益を求めないと答える方を見かけます。それは大きな間違いです。というのも民間企業が出資者である株主の利益を追求して活動するのはもちろんことですが、公務員もまた出資者に当たる納税者の利益を追求して活動しているためです。ならば違いはなんなのでしょうか? 

なお私の知り合いでY浜市を首席合格した方の回答をまず記載した後に、私の意見も踏まえ解説していきたく思います。

民間企業と公務員の違いは「責任感」(Y浜市首席合格者の回答例)

責任感を除いて大きな違いはないと考えます。官公庁、民間企業共に住民や出資者の利益の最大化のため、全力で仕事に臨んでいると考えるためです。責任感だけ違うと考えるのは、住民は民間企業の出資者とは違い、私達に納税することを免れないためです。そのため私自身は公務員こそ、納税者への責務を果たすべく、よりコスト意識や誠実さをもって日々の仕事に、臨まなければならないと考えています。」

民間企業と公務員を整理してみると

民間企業(株式会社を想定)

  1. チェック機関  
    • 株主総会(株主=株を買った人)
  2. 追求する利益  
    • 株主の利益
  3.         
    • 自由

企業が気に入らなければ、株主は株を買わなければいい。自由に選択できる。

公務員の特徴

  1. チェック機関  
    • 議会(=納税者の代表)
  2. 追求する利益 
    • 納税者の利益
  3. 納税(=出資) 
    • 義務

行政が気に入らなくても、住民は原則として納税(出資)を免れられない。選ぶことができない。原則としたのは国を変えたり、市町村を変えたりということもできるためです。気軽にできませんよね。

まとめ

民間企業も公務員も利益を求めている。

上記、簡単に民間企業と公務員についてまとめましたが、双方とも出資者の利益を追求して活動していますね。民間企業も公務員も出資者の利益を最大化できるよう、日々、仕事に臨んでいます。その点に違いはありませんね。公務員は利益を追求しないという考え方はナンセンスなので捨てましょう。

民間企業も公務員も出資者にチェックされいている。

また双方とも、出資者のために利益を最大化するようちゃんと仕事に励んでいるか厳しい目でチェックを受けています。

民間企業と公務員の違う点

逆に相違点としては、出資者が出資先を選べるか選べないという点にあります。民間企業の場合は、しっかり活動をしなければ株主に見捨てられ出資者がいなくなってしまいます。公務員の場合は、しっかり活動していなくとも納税者はいなくなりません(➡出資者は、納税を免れることができません。※)

※厳密にいうと、国籍を変えたり、引っ越して市町村を変えたりすれば、納税先を変えることはできますが、民間企業と比べて選択コストが高いです。

そのため民間企業と公務員とでは責任の重みが違います。公務員の職務専念義務等の厳しい公務員倫理はこの責任感の違いから生まれています。

なお納税を出資と表現することは、誤りかもしれませんが、違いをイメージするのにわかりやすいと思ったため出資という言葉を使っています。

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