こんにちは。公ペンです。
公務員試験に係る情報を発信している公ぺンですが、高校生から社会人の受験生に至るまで、よく次のような質問を受けます。
公務員試験の対策はいつからはじめればいいのか
公務員試験の勉強はいつから始めればいいのか?
公務員予備校はいつから通い始めればいいのか?
公務員になろうと思ったものの、ネット上には公務員試験について、「公務員試験に予備校は必須」やら「独学で余裕」「対策不要」等の様々な情報が行き交っていて、
「公務員試験どう対策すればいいの?」
「今から初めて間に合うの( ;∀;)。」
と不安を感じている受験生の皆さんを助けられる内容になればいいなと思い執筆しています。
実体験や知人の体験を基に、リアルな情報をまとめていますので、必ずしや、皆さんの力になれるのではと思います。参考までに私についてですが、下記のとおりです。
- 大学偏差値45(公務員試験に学力0からスタート)
- 新卒時に特別区・政令市・国家一般職・裁判所事務官に合格。
- 政令市で3年間勤務後、特別区を再度受験し、合格(上位10%)。転職成功。
それではさっそくよくある質問について、公ペンの考えを述べていきます。
公務員試験対策 いつから始めれば?
早速、結論になりますが最善は今からです。対策時間が長いに越したことはありません。
あくまで最善です。具体的に必要な勉強時間等については後述しますので、それを考慮した上で、自分で対策開始時期を決めましょう。
公務員試験の筆記試験対策(勉強)はいつから始めればいいのか?
ちなみに公務員試験の勉強について本格化するのは予備校に通い始めてからになるかと思いますが、数的処理だけは今この瞬間から勉強し始めることをおすすめします。というのも全試験種で、最重要科目かつ対策に時間がかかる科目となるためです。
公務員試験の面接対策はいつから始めればいいのか?
また公務員試験の面接対策についてはどういうものかをゆる~く知っているだけで、かなりのアドバンテージ(自己分析やガクチカ面)になりますので、下記の記事をご一読することをおすすめします。本当に知っているかどうかで大違いです。
- 自己分析
- 志望先の職員像の把握
- 1と2を考慮したガクチカの蓄積
公務員の予備校にいつから通い始めるべきか?
公務員を目指している皆さんならご存知とは思いますが、公務員試験を突破するためには教養試験と専門試験といった筆記試験を突破しなければなりません。ですが上記の通り、教養試験のみの市役所等もあるわけです。なお公ペン的には目安として専門科目を伴う試験であれば1年前から、伴わない試験であれば半年前から通うべきと考えています。(下記、合格までに係る勉強時間から逆算)
公務員試験合格までにかかる勉強時間の目安とかかる月数
一般的に公務員試験合格に必要な勉強時間は1000時間~1500時間と言われます。上記を参考に1日当たり必要な勉強時間から必要な勉強月数を考えてみると下記の通り。
必要な勉強時間(月数)の目安
- (毎日の勉強時間) ➡(合格に必要な月数)
- 1日当たり2~3時間➡ 15カ月
- 1日当たり3~4時間➡ 12カ月
- 1日当たり6~8時間➡ 6カ月
- 1日当たり12~16時間➡3カ月
試験種別、必要な勉強月数の目安
また公務員試験予備校の大手である「LEC」の「よくある質問の「どれくらいの期間勉強するべきですか?」では
- 勉強目安月数:試験種
- 10~15ヶ月:国家総合職レベル
- 7~12ヶ月:地方上級・国家一般職レベル
- 4~10ヶ月:教養試験のみの市役所、警察官・消防官レベル
- 4~10ヶ月:高卒公務員レベル
とされています。実際、公ペン自身も新卒時、12ヵ月の勉強期間で、国家総合職以外の合格レベルに辿り着けたので信ぴょう性は高いのかなと思います。ちなみに勉強時間や勉強月数に幅を持たせているのは、勉強の量だけでなく質によっても、必要勉強時間は変わるためです。実際に直前期など、詰め込み期の勉強量でも大分、結果は変わってくるかと思います。そのため上記の時間は目安として考えるのが良いのかなと思います。ちなみに公ペンは今になって思うと、最初の9カ月間は3~4時間程度、直前2か月は8時間前後、直前1カ月(燃え尽き期)は1時間前後が一日当たりの勉強量だったのかなと思います。
教養試験+専門試験+論文で受験
- 10~15ヶ月:国家総合職レベル
- 7~12ヶ月:地方上級・国家一般職レベル
教養試験+論文で受験
- 4~10ヶ月:教養試験のみの市役所、警察官・消防官レベル
- 4~10ヶ月:高卒公務員レベル
教養試験の問題の難易度は大学入学共通テストレベルです。そのため高校時代に、どれだけ大学入試に向けて、受験勉強をしてきたかで合格に要する時間が変わります。また教養試験の大部分を占める数的処理については、私立中学を受験しているかどうかでも勉強量が変わってきます。自身の学力がどの位置にいるかによって勉強時間は大分、変動します。
受験者の特性で勉強時間目安は変わる?
主な公務員試験の日程は、下記のような感じです。
- 国家総合職 :4月下旬
- 特別区・東京都 :5月上旬
- 国家一般職 :6月上旬
- 政令市・道府県庁:6月中旬
- 国家専門職 :6月下旬
- 一般市役所等 :6〜9月
逆算すると
- 12カ月(1年前)で逆算すると、受験年度の春先(4~5月)。
- 15か月(1年半前)で逆算すると、受験前年度の秋(10月)。
- ※6か月(半年前)を逆算すると、受験全年度の年明け(1月)
- (※一般市役所等、教養のみの試験)
なおその期間が、取れないからと言って、あきらめろと言うわけではありません。1日当たり12時間の勉強をする強い意志のある受験生であれば3カ月でも合格できないわけではありません。その際の、効率的な勉強(学ぶべき場所の取捨選択)をするためにももし断固たる決意があるのであれば、すぐに公務員予備校に通い始めることをおすすめします。私の知り合いでも実際に、年明けから公務員予備校で勉強を始め、特別区に合格した猛者もいました。1日12時間勉強していたそうです( ゚Д゚)!
それでは受験者の特性別に、公務員予備校に通い始める時期を説明していきます。
公務員予備校にはいつから通うべきか?
- 教養試験+専門試験+論文:1年前
- 国家一般職・国家専門職
- 都道府県庁・政令市
- 特別区等
- 教養試験+論文:半年前
- 市役所・町役場・村役場(B日程、C日程)
大学生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 12カ月(1年前)で逆算すると、大学3年生の春先(4~5月)。
- 15か月(1年半前)で逆算すると、大学2年生の秋(10月)。
- ※6か月(半年前)を逆算すると、大学3年生の年明け(1月)
- (※一般市役所等、教養のみの試験)
大学3年生春からがGOOD!大学2年秋からがBEST!
大学3年生の春先(4~5月)から公務員予備校パターン
実体験も踏まえ、「1年前には通うべき」です。
1年前に通い始めていれば、ゼロスタートでも国家総合職を除く試験種であれば、本番で事故らない限り、合格水準の筆記試験レベルへ十分、到達できます。
実際、公ペンもゼロスタートですが、受けた試験種の筆記試験をすべてクリアしています。なお国家総合職をもし受けるなら2年秋から通っていればよかったなとも思います。
大学3年生の4~5月から公務員予備校に通い始める方が大半かと思います。実際に予備校のカリキュラムも1年コースが多いですね。これだけの期間と勉強時間を取ることができれば、たとえゼロスタートでも国家総合職を除く、すべての試験種に対応可能かと思います。ある程度の学力が元からついている人であれば、国家総合職の試験も対応できるかもしれませn。
大学2年生秋頃(10月)から公務員予備校パターン
大学2年生の秋頃になると就職活動という壁に直面しますね。その際に、就活を意識しだし、公務員就活に万全のスタートダッシュを始めている方が一定数います。このタイミングで通い始めると、かなりのアドバンテージとなります。もし、公務員を軸に就職活動をするのであればこのタイミングで始めない手はないかと思います。ちなみに公ペンはお金がなくこのタイミングで始められませんでした。
この半年間で、数的処理や法律系、経済系の土台作りができると、かなり他者と差別化できるかと思います。
高校生(高卒程度)は公務員予備校にいつから通う?
半年前から通えばGOOD!1年前から通えばBEST!
半年前から通えば間に合うかと思います。
なお高校で勉強をさぼってしまっていたり、学力レベルが著しく足りないと自覚がある場合は1年前から通うのが無難です。
なお家庭の事情で絶対、現役合格しなければならない等の理由があるのであれば、十分な勉強時間が確保できる1年前から予備校に通うことをおすすめします。
高校2年生の秋(9月)から公務員予備校パターン
現役合格を目指すなら高校2年生の秋(9月)から公務員予備校に通うのが最善です。地方初級・国家一般職(高卒程度)の試験は9月に行われることが多いので、1年間といった十分な勉強時間を確保することができます。
高校3年生の春先(4月)から公務員予備校パターン
上記と異なり、半年間で現役合格を目指すことになりますが、必要勉強時間からの逆算から言えば、十分間に合います。
高校卒業後、公務員予備校パターン
予備校では下記のコースがあります。高校卒業後になると、学校もないため十分な勉強時間の確保がしやすいかと思います。公務員予備校や公務員専門学校で良く下記のコースがあるかと思いますが、きちんと勉強することができれば、半年で合格は勝ち取れるかと思います。著しく学力に不安があったり、勉強時間の確保が難しい場合には、1年(2年)、時間をとってもいいかと思います。
- 半年コース
- 1年コース
- 2年コース
社会人は公務員予備校にいつから通う?
1年前から通えるとベスト
実体験も踏まえ、1年前には通うべき。
公務員予備校に早期に通い始め、合格までに必要な学習内容・学習量をきちんと把握しましょう。それらを把握した上で、平日の隙間時間や休日の勉強プランを立てましょう。
勉強時間の確保は難しいかと思いますが、きちんとゴールまでの道のりを把握することで、効率的な勉強に臨めるかと思いますよ。
実際に私も、社会人になってから再度、受け直してもいるので分かりますが、本当に勉強時間の確保が難しいです。平日は1時間の勉強ができればよい方だったと思います。そして休日にドンと勉強時間を確保していました。
まとめ
公務員予備校にはいつから通うべきか?
- 教養試験+専門試験+論文:1年前
- 国家一般職・国家専門職
- 都道府県庁・政令市
- 特別区等
- 教養試験+論文:半年前
- 市役所・町役場・村役場(B日程、C日程)
大学生・高校生・社会人別 公務員予備校に通う時期は
- この時期から通い始めれば、大丈夫!
- 大学生:大学3年生春(4月)
- 高校生:高校3年生春(4月)
- 社会人:1年前
- この時期から通い始めれば、かなり余裕あり!
- 大学生:大学2年秋(9月)
- 高校生:高校2年秋(9月)
- 社会人:できるだけ早く
【番外】後悔しない公務員予備校選びの手順
- まずは公務員予備校の資料請求を行い概要を知る。
- 通学受講か?通信受講か?を決める。
- 予備校資料を見比べ、予備校を決める。(ネット情報はこの記事を含めあくまで参考程度に)
①まずは公務員予備校の資料請求を行い概要を知る。
まずは公務員予備校について知らなければ何も始まりません。目星の予備校いくつかに資料請求を行いましょう。ちなみに公ペンは新卒時、大手3社(大原、TAC、LEC)から資料請求を行いました。
思い立ったらすぐ行動!本気で公務員になりたいなら、すぐに資料請求!
今日の機会を逃すと、ずるずる後回し。
後回し癖がつくと、本気の受験生とドンドン差が( ;∀;)
資料請求リスト
なぜ資料請求を行うのか?
この記事も含め、インターネット上には様々な予備校の解説記事がありますが、あくまで参考記事にすぎません。実際に各予備校の資料を見ることで後悔しない予備校選択を行うことができると言えます。全ての予備校から資料請求する必要はないとは思いますが、予備校によっては科目の勉強時期も若干違うので、自分に合ったカリキュラムを組む予備校を選択しても良いですね。少なくとも3社は資料請求した方が良いと個人的には思います。
資料請求は無料!予備校によっては有益な情報が!
- 講義カリキュラムの把握(勉強スケジュールの目安が分かる!)
- 合格体験記でモチベーションアップ!
- 公務員試験ガイドブックがもらえる予備校も!
(独学選択者にとっても)講義カリキュラムの把握はかなり有益です。というのも公務員試験の専門家である予備校が考える、効率的な勉強時期・勉強配分がわかるためです。また予備校によっても若干違いますので、自分に合った講義進度の予備校を判断基準にしてもよいかもしれません。
また公務員試験ガイドブックを資料請求でくれる予備校もあります。特にクレアールは転職者向けのガイドブックも配布しています。社会人の方は、資料請求してもいいかもしれません。