こんにちは。公ペンです。大学生で就職活動について把握し始めた時、次のような悩みを抱える就活生も多いのではないでしょうか?
「SPIって何をするの?」
「どうやってSPIの対策をすべきか分からない!」
「おすすめのSPI対策本が知りたい!」
そこで今回は、SPIの内容や対策について詳しく解説します。おすすめの対策本も紹介しているので、これから就職活動の準備をはじめる人やSPI対策について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
SPIとは?
SPIとは、企業が採用試験を実施する際に応募者に課す適性検査の一つです。1974年に現リクルートマネジメントソリューションズが開発しました。
近年、新卒の採用試験では、ほとんどの企業がなんらかの適性検査を実施しています。そのなかで、もっとも多くの企業に採用されている適性検査がSPIです。就職活動をしていれば、少なくとも1度は受検する可能性が高く、対策が欠かせません。
企業がSPIを実施するのは、面接だけでは把握しづらい応募者の人柄や、業界・職種への適性、業務遂行能力などを測るためです。多くの企業は、SPIの結果をもとに、応募者が自社にマッチしているか判断したり、内定後の配属先を決める参考にしたりしています。
SPIのテスト内容
SPIには、大きく「能力検査」と「性格検査」の2つがあります。
能力検査
能力検査は、主に「言語分野」と「非言語分野」に分かれています。企業によっては、「英語」と「構造的把握力」を追加で実施するケースもあります。
検査名 | 測定の対象となる能力 | 主な内容 |
言語分野 | ・言葉の意味や話の要旨を的確に捉えられるか | ・2語の関係 ・空間補充 ・語句の意味 ・文の並び替え ・熟語の成り立ち ・長文読解 など |
非言語分野 | ・数的処理ができるか ・論理的思考能力はあるか | ・推論 ・場合の数 ・確率 ・集合 ・損益算 ・表や資料の読み取り など |
英語能力 | ・英語がどの程度理解できるか | ・同意語 ・反意語 ・英英辞典 ・空欄補充 ・長文読解 など |
構造的把握力 | ・ものごとの背景にある共通性 ・関係性を構造的に把握できるか | ・言語 (関係性の違い/要望の種類/間違い方の分類) ・非言語(割合の計算/確率) など |
性格検査
性格検査は、人柄や組織への適応力、順応性などについて判断するテストです。「日常の行動や考えについて選択肢のなかから当てはまるものを選ぶ」といった形式で出題されます。
診断結果から、受検者の性格が4側面18種類に分類され、それぞれの項目でどれくらいの水準にあるかが表示されます。
側面 | 種類 |
行動的側面 | 社会的内向性・内省性・身体活動性・持続性・慎重性 |
意欲的側面 | 達成意欲・活動意欲 |
情緒的側面 | 敏感性・自責性・気分性・独自性・自信性・高掲性 |
社会関係的側面 | 従順性・回避性・批判性・自己尊重性・懐疑思考性 |
SPIの受検方法
SPIには、以下の4つの受検形式があります。
- テストセンター
- Webテスティング
- ペーパーテスティング
- インハウスCBT
好きな方法で受検できるわけではなく、エントリー後に、企業側から受検方法について指示を受けることが一般的です。
テストセンター
SPIを提供するリクルートマネジメントソリューションズが用意した会場に出向き、設置されたパソコンで受検する方式です。受検者は、指定された受検期間で都合の良い日時と会場を選び、事前に予約して検査を受けます。会場に空きがあれば、開始時間の1時間前まで予約可能です。
2022年10月からは、オンラインでも受検できるようになりました。
Webテスティング
指定された受検期間に、自宅や学校のパソコンを使って回答する形式です。スマートフォンでは回答できません。
ペーパーテスティング
志望企業が用意した会場に出向き、紙の問題冊子を受け取って解答していく形式です。受検日時や会場を自分で選ぶことはできません。大学の入試試験と同じなので、多くの受検者にとって馴染みのある方法でしょう。
インハウスCBT
志望企業に出向き、企業にあるパソコンで受検する方式です。現在では、インハウスCBTを採用している企業はほとんどありません。
SPI対策はいつ始めるべきか
就職活動において、SPI対策は必要不可欠です。それでは、いつから対策を始めれば良いのでしょうか。
結論から言うと、「大学3年生の前半のうち」に勉強を始めることをおすすめします。就職活動が本格化する大学3年生後半は、なかなか勉強時間を確保することができないからです。
できれば、時間的余裕のある「大学3年生の夏休み」を利用して、SPI対策を始めてみてはいかがでしょうか。
SPIの対策方法
SPI対策の基本は、繰り返し問題を解いて形式やパターンに慣れることです。いろいろな対策本に手を出すのではなく、コレという一冊を決めて徹底敵に解くようにしましょう。
対策本を一通りやりこんだら、本格的な模擬試験形式の問題集に取り組みます。制限時間を決めて挑戦することがポイントです。
言語問題の場合
基本的には問題集を繰り返し解き、問題形式に慣れることが大切です。特に、頻出項目である「二語の関係」や「語句の意味・用法」は何度も繰り返し確認しましょう。
長文読解の対策も重要です。問題文を読むのに時間がかかると不利になります。日頃から新聞や書籍に目を通し、長文に慣れておくようにしましょう。
非言語問題の場合
非言語問題も、問題集を徹底的に繰り返すことが大切です。何度も何度も解いて、解法パターンに慣れておきましょう。また、苦手な分野がある場合は、重点的に対策するようにしてください。
性格検査の場合
性格検査は、特に対策する必要はありません。最も大切なのは、「素直に回答すること」です。無理に自分を偽って回答すると、回答結果に矛盾が生じるリスクもあるので、十分に注意してください。
SPI対策におすすめの本・問題集
最後に、「SPI対策におすすめの本・問題集」をいくつか紹介します。
これが本当のSPI3だ! 2024年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト)
「SPIならこの一冊」と言えるほど、定番の対策本です。テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティングの3方式に対応し、それぞれの出題傾向をふまえた問題が掲載されています。解説も丁寧なので、非常におすすめです。
2024最新版 史上最強SPI&テストセンター 超実戦問題集
青本とも呼ばれ、就職活動に臨む多くの学生に選ばれてきた対策本です。テストセンターとペーパーテストの2方式に対応しています。言語問題と非言語問題の各項目を網羅し、解説のレベルも高いため、徹底的にやりこむことで高得点を狙えるようになるでしょう。
2024年度版 7日でできる!SPI【頻出】問題集
わずか7日間で、SPIの頻出22項目をマスターできるよう設計された問題集です。6日分の問題と7日目の模擬テストが掲載され、1日ごとに難易度が上がります。基礎から応用までがコンパクトにまとまっているので、短期集中対策や直前対策に向いています。
大手・人気企業突破 SPI3問題集≪完全版≫
ライバルの多い大手企業や有名企業を目指しているなら、押さえておきたい一冊です。基本問題と難関突破問題の2つを掲載。まずは基本問題を解き、完全に攻略したら、難関突破問題に挑戦しましょう。
まとめ
「SPIの内容や対策方法」について分かりやすく解説しました。
大学3年生の後半になり、就職活動が本格化すると、なかなか勉強時間を確保するのは難しくなります。そのため、なるべく早い段階で(大学3年生の前半のうちに)、SPI対策を始めるようにしてください。
皆さんの就職活動が成功することを心から願っております。
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